1. CEInfinite Multi function System

CEInfinite Multi function SystemはAES社の最新icIEF装置で、1台で①pIの迅速測定;② pIが異なるバリアントの自動分取;③ 質量分析(MS)とオンラインカップリングによりpI及び分子量の同時測定ができる。
〇既存の icIEF または cIEF (例えばICE3)のメソッドを本装置のプラットフォームに直接移行できる。
- ①抗体・タンパク質試料のpIの迅速測定 :
〇測定時間:10分以内
〇測定感度:内径200μmのカートリッジ、低UV吸収バックグランドの独自開発のcarrier ampholyte、高感度のCMOS イメージング センサー、高スキャン周波数、及び大出力の深紫外 LED 光源の使用により、本装置は同行他社の装置より感度が高い。
- ② pIが異なる電荷バリアントの自動・連続分取:
〇分取できる電荷バリアントのpI差:0.1 pH
〇一回分取できる量:~8μg
〇一回分取時間:1時間程度
〇一日分取できる量:~100μg
〇分取されるバリアントの純度:90%以上
- ③ MSとオンラインカップリングによりpI及び分子量の同時測定:
〇 Thermo Fisher Scientific社やWaters社やBruker社等 の従来の低流量または高感度ナノフロー ESI と直接繋げれる。
〇 icIEFによるpI測定後、電場を印加したまま圧力法によりMSへ送り込み、pI 順番でそれぞれのバリアントのMS結果を測定され、分子量が同定される。
〇 天然状態または変性したタンパク質、インタクトまたは消化したタンパク質のすべてが分析できる。
2. C01 Analytical System
C01 Analytical SystemはpI測定専用で、電荷バリアントの分取やMSとのオンラインカップリングはできないが、値段は安い。
3.カートリッジ
AES社はキャピラリー内壁に、フルオロカーボンコーティングやアクリルアミド誘導体コーティングやメチルセルロースコーティングなど、幾つかの高性能カートリッジが開発され、販売している。

4.Carrier Ampholyte
AES社は、cIEF及びicIEF用のcarrier ampholyte—AESlyte® 50種類以上開発・販売している。以下は特徴である。
〇低UV吸収バックグランド 〇低MSバックグランド 〇例えばpH範囲が1以内のcarrier ampholyteも開発・販売しているので、高分解能の分離ができる。

5.pIマーカー
AES社は、 pH 2.5-12.0の間に0.5 pH 単位ごとに一つ以上、総数42種類以上のpIマーカーが開発・販売されている。殆どのpIマーカーはペプチドタイプで、抗体やタンパク質などの試料との相互作用は小さい。
